この5年間 そして今
あの日から5年。この5年間を振り返って思うこと、そして今感じていることをのぞみスタッフに聞きました。震災を経験していない私たちが、少しでも理解を深め、寄り添えるようにと、インタビューに答えてくれたのぞみスタッフに感謝です。
「震災は、大切な人や多くのものを私たちから奪いました。ですが、震災があったからこその出会いや、学びも沢山ありました。震災は悲惨で悲しいことに変わりはありませんが、そこから得たものも沢山あります。」
「3月に震災があった時子供たちはまだ小さくて、上の子は小学校1年生、下の子は幼稚園の年長さんでした。震災からしばらくの間は、ちょっとの地震でもすごく怖がっていました。3.11の時の怖さがまだ身についていたのでしょうね。そういう状態の生活がしばらく続きましたが、最近は笑顔も出てきて、やりたい事も本人たちの中で見つかってきたみたいです。お姉ちゃんの方は震災を忘れずに『これから小ちゃい子供たちに3.11の事を伝えていきたい。』と言っています。」
「私にとって、のぞみプロジェクトは本当に幸せな場所。今までいろんな仕事をしてきて、あぁ、仕事行きたくないな、と思うことがあったりしました。人間関係の問題がある仕事場がほとんどだと思いますが、のぞみプロジェクトでは本当にみんな仲良くやれてるんです。震災後ここで働き始める前は、一人で家にいるとやっぱり震災の事を思い出したり、ちょっとの地震でも怖さでブルブル震えたり、ストレスも相当溜まっていました。でものぞみプロジェクトをスーさんに紹介してもらって、ここで働くようになって、少しずつ変わり始めました。私にとってのぞみプロジェクトはとっても幸せな場所です。」
震災後、石巻の女性が希望を取り戻せますように....と祈りをこめてスタートしたのぞみプロジェクト。震災から5年がたった今も、こうしてプロジェクトを継続し、スタッフの笑顔をみられることを嬉しく思います。忘れたい記憶、語り継がなければならない想い、痛みと癒し、それぞれがそれぞれのペースで歩んでいます。この5年、私たちのぞみと共に歩んでくださっている皆さま1人1人に感謝します。また、被災された皆さま、ご家族にもどうか、希望の光が届きますように。
のぞみプロジェクト はじまりのストーリー >>>こちら
「何かはじめたい。一緒に集まって、希望を見いだせるような、時間に制約のあるママが働ける、そんな場所を作りたい。」心に小さな想いが芽生えました。
のぞみプロジェクトとは? プロジェクト紹介 >>>こちら
「地域の復興や雇用問題、心のケアを身近な”ファッション”を通して解決できたら、作る人も、エシカルにオシャレを楽しむ人も笑顔になれたら、とても素敵だと思いませんか。私たちは、陶器のカケラが美しいアクセサリーに生まれかわるように人々の人生も希望と美しさに溢れ新しく生まれかわると信じています。」