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2023年12月11日(月)Nozomiオンラインショップは閉店いたしました。長年のご愛顧、心より感謝申し上げます。 2023年12月11日(月)Nozomiオンラインショップは閉店いたしました。長年のご愛顧、心より感謝申し上げます。

Nozomi Project Japan

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「女性と女の子たちのために仕事が必要です!」

 私、高本スーは日本で数少ない女性のための社会的企業の創業者であり、ディレクターです。しかし正直に告白すると、ファッション業界を取り巻く問題、エシカルやサステナブルなことについてはそれほど認識していませんでした。

 しかし、それが2年前に大きく変化しました。
その年の夏、家族で海辺で休暇を過ごす計画をしていましたが、夫と私は色々考え、予定を変更して家族でカンボジアに行くことにしました。当初4人の子どもたちはこの決定に乗り気ではありませんでした。

 プノンペンに到着すると同時に、私たちの団体とともに働いているカンボジアの友人がもてなしてくれました。私たちは彼らに、旅の目的は「この開発途上国の現実の生活を見て体験することだ」と伝えました。
 8日間の滞在で、子どもたちを含め私たちの世界観はすっかり変わってしまいました。私たちは、孤児院の子どもたちのことが本当に大好きになりました。キリング・フィールドミュージアムを歩きながら、目の前で見た痛みに圧倒され、ゴミの山の近くに建てられた都市部の学校周辺では、子ども達や家族の貧困に心を動かされました。社会的に弱い立場の女性たちのために建てられたレスキューセンターでは、そこで変化を生み出そうとしている新しく友達となった方々と話しながら、新しい希望が生まれてくるのを感じました。
そして私たちも関わりたいと思いました。


家族と1回目のカンボジア旅行 

 ある日、車の中で「今、一番必要なことは何ですか?」とカンボジアの友人に尋ねました。当然、金銭的な支援と言う返事を予想していましたが、 返って来た答え
に驚かされました。
    「女性と女の子たちのために仕事が必要です!」
      この言葉が、日本に戻ってからも私の心を離れませんでした。2011年東日本大震災の後、私たちは宮城県石巻市で、Nozomiプロジェクトを経営し、女性のための仕事を始めました。カンボジアでもそれを活かせるでしょうか? 将来に良い選択肢のない、カンボジアで出会った女性や10代の女の子達を忘れることができませんでした。

      「何かをやらなければ!」

       2019年2月 私の娘とNozomiのメンバー2人とともにプノンペンに戻りました。それから3ヶ月後、3人のNozomiのメンバーと再びカンボジアを訪ねることができました。Nzomiのメンバーもそれぞれ自分の目でカンボジアの人々の美しさとサステナブルな仕事がどれほど必要かを見てきました。旅を重ねるごとに、なんとかカンボジアの女性のための仕事を生み出したいという私の願いはますます大きくなりました。そして旅ごとに何をどのように進めるかという理解も深まっていきました。


      新しい友達を作るのに言語の違いは関係ありません!

       

      縫製業の多い地域で出会った家族とNozomiのチームメート
       
       私たちはひとりではありません。
      旅の途中で、女性達のために新しい雇用の機会を提供している方々との貴重な繋がりを作ることができました。さらに様々なパートナーシップの機会を探し始めました。私たちは日本やアメリカなど世界中に繋がりがあります。そのコネクションをカンボジアに仕事を生み出すことに活かせるでしょうか?

       2度目のカンボジアの旅の途中、女性たちのためにエシカルな仕事を模索していた時のことです。ある夜、カンボジアの友人女性と出かけました。プノンペンのネオン街を歩き、そこで働く2人の若い女性に話しかけました。次第に打ち解けあいSさんが自分の状況を話してくれました。家族が病気で医療ケアが必要だったためにこの仕事を始めたと話してくれました。もうひとりのLさんは、小さな娘のために他に食べ物を買う術がなくこの仕事を始めました。心が痛む話を次々と聞き女性のための仕事を探す必要性が現実味を増しました。尊厳を傷つけるような仕事につかなければならなかった彼女達の心を聞いたのです。 
       
       
      カンボジアでできるエシカルな仕事を探していた時、地元の女性達の多くは裁縫ができることを発見しました。
      カンボジアでは不幸なことにエシカルとはかけ離れた搾取労働や児童労働が横行しています。私たちはレスキューセンターの近くに住む女性で、レスキューされた女性達に裁縫を教えることのできる女性と繋がることができました。又いくつかのコネクションを通して、エシカルに配慮したビジネスをしているデニムの会社と繋がることができました。その会社では品質チェックで落ちた製品のデニム生地や切れ端の在庫をかかえていました。私たちの思いに賛同し、そのデニムを譲ってくれることになりました。このデニムからDaraコレクションのギフトバックは作られています。
      これは小さなスタートですが、重要な一歩です。
       

      コロナウイルスの影響で
      2020年はカンボジアに行くことができませんでしたが、この時期にDaraコレクションを販売開始できたことを嬉しく思っています。Daraコレクションは意識的にエシカルに考慮された材料で作られています。
      Daraという名前はカンボジアの言語であるクメール語で星を意味します。Daraは、海を超えた世界と石巻をつなげてくれています。私たちが自分の娘に願うような新しい経験をカンボジアの女性と十代の女の子達が持てるように、私たちが力を合わせ影響が広がるようにと願い祈っています。
      カンボジアの旅を通して、ファストファッション業界が劣悪なシステムをカンボジアのような国で作っていることを見聞きし、私自身、エシカルに配慮されていない服を購入することから遠ざかりました。今は、通常はユーズド品を購入し、節約できたお金でエシカルに配慮して製造された服を購入する方が価値があると気づきました。これは、私のできるもう一つの小さなことです。

       エシカルについて学び考慮する中で、私はエシカルについてまだ気づき始めたに過ぎないと感じています。私たちの小さなステップは、SHさんのようなもっと良い人生が望ましい若い女性たちに変化を生み出すことができると信じています。

      Nozomi創業者
      高本スー


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