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2023年12月11日(月)Nozomiオンラインショップは閉店いたしました。長年のご愛顧、心より感謝申し上げます。 2023年12月11日(月)Nozomiオンラインショップは閉店いたしました。長年のご愛顧、心より感謝申し上げます。

Nozomi Project Japan

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Nozomiとカンボジアのつながり



   

 
 
 カンボジアの女性達の仕事のために何ができるかをリサーチするためNozomiのチームでカンボジアへ行きました。もし観光ツアーでカンボジアに行ったとしたら、風を切って走るトゥクトゥク、珍しい果物、マーケットの賑わいなどが心に残ったかもしれません。しかし今回の旅ではカンボジアの友人を通して、観光ツアーでは知ることができないカンボジアの「もう一つの世界」とそこで生活する方々と触れ合う機会が与えられました。また、カンボジアの暗闇の世界で光を灯そうと奮闘している方々との素敵な出会いがありました。


 私たちが見たカンボジアの光と闇

 旅の初めは衝撃の連続でした。公立の小学校に通うことができない、貧困地区の子供たちのために無償でひらいている民間の学校を訪れた時のことです。
迎えてくれたのは笑顔の子供たち。お互いに自己紹介をしたり、遊んだりしていたのですが、突然ひとりの女の子が栄養失調からくる体調不良で早退する場面に遭遇しました。話に聞くと、この学校に通う多くの子どもたちは、授業の合間に自宅に戻り、ゴミ拾いをして生計を手伝っていること。
そして、教育を受け続けることが難しい女の子は、生きていくためにネオン街で働くこと、縫製工場で低賃金で働くことを余儀なく選ぶことが多いことを聞き、想像以上に根深い闇に心が押しつぶされそうになりました。
 しかし、そんな中でも私たちを案内してくれたカンボジアの友人の優しさや子供たちの素直な笑顔、訪れた教会で出会った若者たちバンドから感じる強いエナジーに励まされ、旅の目的を見失わずにそして、そんな状況を改善しようとカンボジアの弱い立場の人々を助けようと働いている団体や、社会を変えようと奮闘している方々との出会いが、私たちの旅の目的をより明確にしてくれました。

 

             

 もちろんカンボジアの暗い部分だけでなく、カンボジアの良いところも体験しました。私たちを案内してくれたカンボジアの友人の優しさ、子ども達の素直な笑顔に励まされ、訪れた教会の若者たちのバンドにエネルギーを感じました。週末の街角には音楽があふれていました。カンボジアの弱い立場の方々を助けようと働いている方々や社会を変えようと奮闘している方々との出会いもありました。


 カンボジアに行って、エシカル、サステナブルな仕事についての考えがどのように変化したか

 今までエシカル、サステナブルという言葉にそれほど馴染みがありませんでした。また、ファストファッションに潜む悲惨な問題があること、消費者が安くて良いものが買えるその影で安い賃金で働かせられている搾取労働などの問題があることについて知識としては知っていましたが、正面から取り組もうと考えたことはありませんでした。
 しかし、カンボジアに行ってからは、トラックの荷台に立ったまま運ばれ、縫製工場で働いている女性達の姿やゴミを集めて生活し困窮している家族の姿が目に浮かんできます。1日中一生懸命働いても、十分な賃金を得ることができない方々がいます。

 私たちにできることは何でしょうか? 教科書、ニュースで知っているカンボジア、発展途上のどこか遠い国ではなく、今ではカンボジアは私たちの出会った友達が住んでいる近い国になりました。カンボジアにある問題は根深く国際的な問題でもあり、個人が何かやってどうにかなることではないと以前は思っていました。でも、私たちの目の前にいたカンボジアの人たちは尊い方々で、遠い国の問題ではなく大切な一人ひとりのことなのです。


搾取労働や児童労働といった問題が未だに深刻なカンボジア
私たちに何ができるかはわからない。
でも、何か行動に起こさないといけない!



 Nozomiとカンボジアのつながりについて考える    

 私たちがカンボジアを訪ねた時、カンボジアの友人は、やむを得ずネオン街で働いている女性たちを救出するレスキューセンターを始めようとしていました。そしてレスキューセンターの女性たちが安心して生活し、尊厳をもって働くことができる仕事を必要としていました。私たちは、カンボジアの女性のためにどんな仕事が生み出せるかとチームで2回カンボジアを訪問しました。旅の途中、実際にカンボジアのマーケットで生地や材料を購入し、レスキューセンターでどんな製品を作れるか、現地の女性達と話し合いました。また、日本に戻ってからも検討を重ねてきました。

      

 
 カンボジアの女性達のビジネスを実現している団体の方々とも話し、色々な繋がりが与えられました。その一つ、エシカルに配慮し社会的に弱い立場の女性たちを雇用しているデニム工場を訪ねました。そこで私たちの想いを分かち合うことができ、品質チェックで除かれたデニムを譲り受けることになりました。このプロセスの中でNozomiのギフトバックをカンボジアの女性たちに作ってもらうことになりました!

 エシカルに配慮した工場の不要な生地を使用することは、地球環境にとっても良いサステナブルなことです。壊れて不要となった陶器を使用しアクセサリーを作るNozomiの仕事も同じく、限られた資源を大切にするサステナブルな仕事です。新しいコレクションのギフトバックにカンボジアの女性達が作ったサステナブルなデニムバックを使うことができ嬉しく思います。デニムバックで終わりだとは思っていません。Nozomiのエシカルに配慮した取り組みは、動き出したばかりです。そしてカンボジアとのつながりもこれから成長していくことを期待しています。

 小さな一歩、でも、Nozomiもそうでした。Nozomiが始まった時、最初から結果が見えていたわけではありません。でも多くの方々の応援をいただき一歩一歩進んで来た結果、Nozomiは今までに45か国5万個を超えるアクセサリーを販売することができました。感謝の気持ちでいっぱいです。

 そしてNozomiが始まった時、ビーワンのチームと地元の石巻の女性が一緒に始めたから意味があったと思っています。カンボジアでも私たちのやり方を押し付けるのではなく、カンボジアの女性達のアイデアが引き出されて、カンボジアの女性たちのブランドが始まるのを応援し共に成長して行きたいと願っています。

 まだまだ闇が残っている所で、私たちが始めようとすることは本当に小さなことかもしれません。でもその小さな光が現地の人たちの希望となって少しずつでも広がっていくことを私たちの目で見届けたいです。